離島の厳しい自然環境下でも郵便集配作業を持続させるために車庫内からバイクが直接発着できるような平面プランを採用。深い庇の出幅や角度を工夫することで郵便物が濡れずに作業可能な建築としました。
対馬は平地が少なく、建物は海の近くに多く立地しています。計画地も海岸から300mほどの場所であるため、塩害対応建材を採用。また、船舶輸送のコンテナ便に対応するため、床の高さは500mm高く設計。屋根は必要天井高の確保と天井裏の無駄な空間を可能な限り少なくするため切妻形状としました。
また、棟位置を発着側にオフセットさせることで建物の高さを低くし、室内容積を減らすことで省エネにも配慮しています。
厳原城下町重点景観計画区域となっているため、地産材によるアクセント石塀を道路側に配置。外壁は地元の名硯を思わせる黒色を採用しました。