1909(明治42)年、式年遷宮の年に神都(伊勢)に建てられた国の重要文化財に指定されている郵便局舎です。
1969(昭和44)年の博物館明治村への移築から半世紀を経て、リニューアル工事(屋根葺替、部分修理、耐震補強)により創建当時の姿を取戻しました。ハーフティンバー様式を取り入れた外観に、当時最先端の情報技術・機能を配置した建物で、工事では(建屋内にある)煉瓦造の切手倉庫も復原しました。
日本郵政建築のほか、オリジナルの保存に努める明治村の文化財主任技術者、時代考証を担う学芸員、複雑な納まりを精緻なスケッチで再現する職人など、保存修理ならではのプロジェクトチームで工事を完成させました。